始まれば終わりは来る

久しぶりにKinKiさん事ではない記事を書いてみる。

私が学生のアルバイトではなく、社会人としてお勤めした会社は2社あります。1社目は初めて親元を離れて一人暮らしをしながら勤めていた教育関係。でも仕事の内容が会社説明会やらで聞いていたものと違っていたので信用できなくなって、好きだったものも嫌いになっちゃいそうで、あっという間にリタイアしてしまいました。
で、もう1社が今勤めている会社で接客業。商業施設にテナントとして入ってるショップで、今まで2店舗でお世話になってます。そのうち、最初に配属された店舗が商業施設の閉店に伴い先日閉店しました。

アルバイト時代は事務みたいな業務しかしてこなくて、接客業は絶対性に合わないと思ってたんだけど(友達にもガチで驚かれたくらい接客には不向きの人見知り、引っ込み思案な性格だった)、結局今まで十何年続いている仕事。
接客の「せ」の字も知らなかった私を、私のショップスタッフだけではなく周りにいるこの施設の方たちも、見捨てず温かく、ときには厳しく社会人として0(私の自覚としてはマイナス(笑))から育ててくださいました。小さな施設だからショップ関係なく横の繋がりもあったし、ほぼみんなお姉様方だったから基本温かい方々なんですよね。本格的に初めて見た社会がそこで恵まれていたと思います。その店舗がなくなってしまいました。
実は去年の4月から、初めて配属されたその店舗と2番目に配属された2店舗で兼務をしていました。基本2番目に配属された店舗にいるのですが、もう一方の店舗にもときどき応援で入っていて。久しぶりに帰っても皆さん温かく迎えてくださって、覚えててくださっていることがうれしかった。なのによりによって私が再度配属された年に閉店してしまうとは。
私が初めて配属された当初から、閉店する、マンションになる、などの噂はすでにあって、冗談半分で「時間の問題だねー」なんて言い合っていたのですが、結局噂にすぎない、なんてやってきてかれこれ10数年。現実はあっという間の決定となり、【継続する】ことの難しさを感じた出来事となりました。

正直、次に配属された店舗のほうが在籍期間も気がつけば長くなっていて。だから5年3ヶ月もいたはずのお店のお客様の顔も忘れてしまっていたけど、でもやっぱり今の私を育ててくれたことは間違いないので、それを思うと閉店の挨拶をしてお客様を見送るときは寂しくて涙が出そうでした。開店の音楽も閉店の音楽も雨の音楽もお天気の音楽もお店のBGMも、薄れていてもおかしくない記憶なのに、今のお店より脳裏にやきついてる。それだけ濃い時間を過ごせていたということなんだと思います。
最後に数日間でも、このお店に入れて良かった。もうここには戻って来れないけど感謝しかありません。最初に配属された店舗がここで幸せだった。
今のお店のほうが情が深いかな?と思ってたけどこっちもやっぱり大好きだった。私の原点がこのお店にはありました。