よくできた役割分担

先日の特番『いのちのうた』。いろいろな意味で緊張しながら見ました。まさかKinKiさんがNHKで司会をする日がくるなんて。このソロ期に音楽番組、しかも原爆投下70年という節目の年の命について平和について考える番組で。(番組の内容もだけどそれだけじゃなく)比較するものではないけど、見る側もやっぱり民放とは気持ちが違う。
原爆投下から70年。私の回りには被爆者もましてや戦争体験者もいません(先日仕事関係でたまたま、当時3才だった方からお話は聞く機会はあったのですが。弱冠3才だったにも関わらず当時の光景は今でも鮮明に覚えているそう。忘れることなどできない、それだけ衝撃的だった、と。)。だからTVや新聞ほかメディアでしか当時のことはわからない。14才のときに一度平和記念資料館に行き、また原爆ドームをこの目で見ました。当時の私が感じた恐ろしさは今でも覚えているし、戦争は繰り返してはいけない、戦争からは何も生まれない、たくさんの命が悲しみに暮れるだけだと当時も今も強く思っています。
戦争の関連の番組は見ないことはないけど、この番組は正直KinKiさんが出演しなかったら見なかったと思う。印象的だったのは長崎の小学生の取り組み。一人一人がきちんと考えを持ってその活動をしていることに感銘を受けました。
私は日々の暮らしの中で毎日のように戦争の、原爆の恐ろしさ悲惨さを考えてるわけではない。だけど『当たり前のことが当たり前にできることに感謝を。』それだけは私たち、戦争を知らない者たちが忘れてはならないことだと思いました。平和だから好きなものが食べられる。好きなTVが見られる。好きな音楽が聴ける。好きなKinKiさんを応援できる。

さて。ここからはKinKiさんのことを。
この人はどこのイケメンNHKアナウンサー?と思ったら光一さんだった!わざとらしいけど、あの落ち着きっぷりはそう思わずにはいられなかった。安定安心頼りがいのある司会に驚愕です。最近はブンブブンの雪崩光一さんとスパイラルコンのドM光一さんしか見てないからさー。そうだ。2020年の東京オリンピックのキャスターはどうだろう?ダメかな?で、一方の相方剛さんはというと…こっちが心配になるくらいの緊張っぷり。声ちっちゃい!
なんか、なんだろうなー。そんな二人を見てKinKiさんだなーって。それぞれに得意不得意ってあるから、こういうカチッとした教養・情報系番組は光一さんがリードして、ブンブブンみたいな自由気ままなロケ番組やがっつりバラエティ番組は剛さんが仕切れば良いよね!って思った。お互い補い合ってバランスが取れたよくできた二人組だよ、まったく。
番組のスタートがKinKiさんのフラワーで、Familyで締め。フラワーは子どもたちと一緒に歌っててほっこりすると同時に、聴きながら平和であってほしいと切に思いました。多分初めての感情。そしてFamily。元々大好きな曲だけど、あの場所でこの歌を歌うことにとても意味を感じたし、しかもKinKiさんが作った楽曲であること、こういう曲をKinKiさんは作れるということに改めて誇らしい気持ちになりました。
それと吉永さんとの対談。あの完全版を見る機会をいただきたい。いつかきちんとノーカットで放送してもらいたいなぁって思います。
とにかく、素晴らしい番組にKinKiさんを起用してくださったNHKに感謝。そしてこれからの未来も平和が続くことを祈って。世界中の争いごとがなくなることを願って。